今回は手縫いでどんなふうにがま口を作っているのかをお伝えしたいと思います。(型紙の作り方は教えるほどの腕前ではございませんので載せておりません。)
手縫いでがま口小銭入れを作る方法
材料はこちら。写真はインスタ投稿の再掲です。
がま口のパーツは生地、中綿、接着芯。
- 表地2枚
- 裏地2枚
- 接着芯4枚
- 中綿2枚
- 口金1個、紙紐2本
全部で10枚を合わせて袋にします。
1個のがま口小銭入れに10枚裁断。10個作るのに100枚。ハサミの長時間使用は腱鞘炎に注意です。
生地4枚の裏面に接着芯をアイロンで貼りました。
私は実は縫うの下手なので、接着芯を縫い代(ぬいしろ)がわりにしています。
細かく縫うのがポイントです。
最近、使う針を気にしだして、京都から取り寄せた針を使いはじめました。縫い目が見えないので感動しました。ただ、使い勝手が慣れないせいか、持つ指がすべったり、親指で抑えていた部分からポキッと真っ二つに折ってしまったり。(加工なしの針はコンニャクに刺して土に還すと良いそうです。)
さて、縫い終わりましたら、次は綿を縫い付けます。
写真だと裏地用の両面に縫い付けていますが、表地用に縫い付けたほうがひっくり返したときにカーブがきれいです。
ここでアイロンをしてから表地用を表に返し、裏地を入れます。中のヒラヒラはしっかり開けて、ぴっちり合わせます。
両脇は縫い目が見えないように縫い方を変えます。「はしご縫い」とかいう名前だった気がする。中学生の時できなかったけど、なんかいつの間にかできるようになってた。成長して手がデカくなったからかな?
こんなかんじ。生地はシーチング生地。
口金の溝にボンドをプラスチックで自作したヘラで塗り、はめ込みます。木製のヘラ(アイスのスプーン)や金属のヘラはボンドが固まると取れないのでおすすめしません。
ねじねじし直した紙紐を入れます。ヤットコやペンチは必須アイテムです。
最後に口金の脇を4か所かしめて出来上がり。かしめ忘れるとどんな職人が作ろうがここから壊れていきます。
逆にしっかりかしめると丈夫な一体となり、使い倒すと口金が壊れる前に、表面の布が擦り切れて穴が開きます。
~できあがり~
今回ご紹介した作り方は由希子オリジナルで回りくどいやり方しています。接着芯を接着キルト綿にすれば綿は要らないし。そもそも綿なしペタンコタイプでも良いし。
いろんな作り方があるのが、それがまたがま口作りにハマるポイントでもあります。
正直かなり手がかかる。儲けは裏地によるけど200円くらいかな。腱鞘炎と時間を考えると…。
もうちょっと満足するまで作ります。