今回は「手縫い日和」初の“手縫い”ではない作品のご紹介です。
昨年の12月、急激な寒さにより持病が悪化し、長時間布を手に持つことができなくなりました。オーダーを終え大晦日ハイテンションでがま口を作り上げたのが最後、今年に入ると手に付かなくなりました。(たまに調子の良いときはボチボチ作っていましたが)
お人形用の小さながま口バッグを作ってみようと思っていましたが、棚上げとなりました。
効くかどうかわからない小さな丸薬で気を紛らわしつつ、暖かくなる3月までの2ヶ月間に少しでも生地を消化できるよう、縫わずに作れる何かを模索しました。
くるみボタン(包みボタン)で作るキーホルダー
考えたら作れる布小物が他に「くるみボタン」しかなかったので、くるみボタンを両面貼り合わせてキーホルダーにしようと思いつきました。上手に短い持ち手を付けられたらお人形のバッグにもなるかもしれない。
数年前、最初にくるみボタンを作ったのはガーゼの生地で、包んだ表面は地の目からシェルのアルミの銀色がキラキラ透けて見えていて一気に萎えました。(当時、接着芯の知識が不織布しか知らなかった)
さらに、くるみボタンの足にヘアゴムを取り付ける際、足がグラグラしないよう接着剤で固定する作業にも嫌気がさして数個だけ作ってやめてしまいました。
今回は、がま口以外の物を作れるようになりたかったこともあり本腰を入れて取り組むことに。今なら接着芯も10種類は持っているのでなんとかなるはず。
話は戻りますが、くるみボタンキーホルダー作りの難点は、キーホルダーパーツを取り付けるカンの部分をどうするかです。
画像上の3つは最初の試作品。ボタンの周囲に巻くのに使っていたのと同じリボンを結んでから挟みました。ためしにファスナーの取っ手に付けてシャシャシャ、と左右に引っ張ったところすぐに側面の装飾部分がほつれたので他を考えることに。
サテンのリボンは薄く、組紐に使っていた飾り紐は和風になるので、金具にすることに。アクセサリー用の材料から見つけました。(画像下の2つ)
もうすこしカンの内径が大きい物があれば作りやすいのですが…。いまの所はこのやり方で落ち着いています。
大きめのくるみボタンにはプラスチック製の土台付きカンを取り付けました。キーホルダーパーツの色にこだわらずに済むからです。
このプラ製をくるみボタンにどうやって中で固定してはさむのかが大変でした。作るならリボンや紐のほうが無難です。
ラインストーンの貼り付けに使う接着剤は「ハイグレード模型用セメダイン」。ラインストーンの輝きが曇らず付けやすくてgood。ホームセンターで買いました。ほつれ止めとしても使えて便利です。
くるみボタンキーホルダーの完成品
2ヶ月かかってくるみボタンキーホルダーが形になりました。いきなりマイリトルテイラーで作るには躊躇したため、シーチング生地のワンダードロップにしました。
38ミリサイズのくるみボタンには綿芯を接着しています。最初フェルトにするつもりでしたが、丸くきれいに裁断しないと表に響くのでやめました。こちらのボタンにもプラパーツのカンを挟んでいます。
試作品は自分のリュックのサイドファスナーに取り付けました。
土台をガッチリ固定していますので、多少引っ張っても大丈夫です。試しにキーホルダーに300グラムの重りを取り付けて逆さに吊るしましたが耐えました。(ちょっと可哀想)
綿ローンのマイリトルテイラーでも無事完成。デコパーツやラインストーンを貼り付けて遊んでいます。
綿麻キャンバス生地。ブタさんの王冠部分に金色のレースを縫い付けています。
ユキエモンの綿ローン。
スイーツアーティストKUNIKAさん制作のアイシングクッキーがデジタルプリントされた生地。YUWAオリジナルのラスタースケアー。
くるみボタンのバッグチャーム
可愛いチャームも作りたくて材料を一から集めました。
最初に完成したマイリトルテイラーの「くるみボタンのチャーム」。
下はオーダーで作りました。画像を比べると上のパールビーズがあきらかに小さいですが、この時これしか作れなくて。申し訳ないです。
両面ウサギ
下は人気の「鉱石柄」。がま口の余り布で作りました。
トランプのふちを銀色の糸で刺繍。
くるみボタンのリボンチャーム
小さいサイズのくるみボタンでもチャームを作りました。撮り方がバラバラなので角度調整しています。
もともとがま口のおまけ用に作り始めたけどチャームにしてみると充分かわいいですね。
下のフェストーンは自画自賛の出来栄え。完売しました。
トランプ柄。
次回も縫わずに作った雑貨をご紹介します。
◆ハンドメイド販売先
メルカリ:mercari.com